最新調査!10代の6割が生成AIを日常利用~学校教育は「AIネイティブ世代」にどう向き合うべきか

博報堂DYホールディングスの最新調査によれば、10代の62.6%がすでに生成AIを活用し、その多くが「悩み相談の相手」や「学習パートナー」として日常的に使いこなしています。

一方、生活者の約半数は「AI情報だけでは不十分」と考えており、批判的思考力の重要性も浮き彫りになっています。

教育現場では、AIを使いこなす生徒たちが急増する中、教師には新たなAIリテラシー指導と人間にしかできない教育的関わりの両立が求められているのですが、この調査結果が示す学校教育の転換点とは何でしょうか。

記事の要約

株式会社博報堂DYホールディングス(東京都港区)が実施した「AIと暮らす未来の生活調査2025」によれば、生成AI利用者は全体の33.6%に達し、特に10代では62.6%が利用する「AIネイティブ世代」として台頭している。

利用者の92.6%がプライベート・学業で活用しており、45.3%が2~3日に1回以上使用するヘビーユーザーである。
10代は生成AIを「悩みを相談できる相手」「遊び相手」として捉える一方、50代以上は「サポート要員」と位置づける傾向がある。

情報信頼度は55.1%と過半数を超えるが、48.3%は「他メディアからの補完情報も必要」と考えており、批判的リテラシーも保持している。
また、人間がやるべき仕事として「教育支援」が上位に挙げられ、教育領域における人間の役割の重要性が再認識されている。
(出典元:2025年11月17日 PR TIMES・​博報堂DYホールディングス)

学校教育への応用と可能性は?

この調査結果は、学校教育に重要な示唆を与えているでしょう。

10代の6割以上がすでに生成AIを日常的に使いこなしており、学校現場でもAIリテラシー教育が急務となっています。

特に注目すべきは、生徒たちがAIを「悩み相談の相手」として活用している点で、メンタルヘルスサポートや個別学習支援への応用可能性が広がります。

一方、利用者の約半数が「AI情報だけでは不十分」と考えており、複数情報源を比較検証する批判的思考力の育成が重要です。

また、「教育支援」は人間が担うべき領域とされており、AIを補助ツールとしながらも教師の対話的指導の価値が再評価されています。

今後は、AIによる個別最適化学習と教師による人間的関わりを融合させた新しい教育モデルの構築が期待されます。


情報元はこちらからご覧ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000167.000036543.html