
高校生必修科目「情報Ⅰ」の学習に革命が起きるかもしれません。
株式会社建設システムが4月9日リリースした無料アプリ「情報1 Labo」は、3〜5分の短い動画と確認問題で効率的に学べる画期的な学習ツール。
現役高校教員による分かりやすい解説と、広告なしで全コンテンツが無料という仕様で、情報科に苦手意識を持つ生徒から教育関係者まで注目を集めており、このアプリは単なる学習ツールを超え、未来のIT人材育成という社会課題にも挑戦しています。
【記事の要約】
株式会社建設システム(KENTEM)は2025年4月9日、高校の必修科目「情報Ⅰ」学習用モバイルアプリ「情報1 Labo」の提供を開始した。
山梨大学大学院総合研究部の稲垣俊介准教授が監修し、関西創価高等学校情報科の辻誠一教員が原案・出演を担当している。
このアプリは、2022年度から高校で必修となった「情報Ⅰ」の内容を、短時間の動画と確認問題を通じて効率的に学習できるツールである。
特徴的なのは、1本あたり3〜5分という短い動画で、スキマ時間を有効活用した学習が可能な点だ。
現役高校教員である辻氏のユニークでテンポの良い解説により、情報科に苦手意識を持つ生徒でも取り組みやすい内容となっている。
「情報1 Labo」の最大の特長は、広告が一切表示されず、すべてのコンテンツを無料で利用できる点。
各単元には十分なオリジナル問題が用意され、全問解説付きで理解度を高められる。
また、間違えた問題だけを集めた「復習問題」機能により、苦手分野の克服も容易になる。
アプリは全国の教科書内容に準拠しており、どの地域の高校生も活用できる。
さらに、月額800円(初回登録キャンペーンでは3カ月間月額100円)のプレミアムプランでは、章別問題やオリジナル問題集作成などの追加機能が利用可能となり、より効率的な学習が実現する。
(2025年4月9日 PR TIMESより)
今後の学校教育への活用と可能性は?
「情報1 Labo」のような学習アプリは、今後の学校教育において可能性を秘めています。
特に2022年から必修化された情報Ⅰは、多くの学校で教材や指導法の確立が課題となっていますが、このようなデジタルツールが補完的役割を果たすことで学習効果を高められます。
短時間の動画と即時フィードバックが得られる確認問題の組み合わせは、現代の生徒の学習スタイルに適しており、自主学習の促進につながります。
特に情報科に苦手意識を持つ生徒にとって、いつでもどこでも気軽に取り組める環境は重要です。
また、このアプリが広告なしで無料提供されている点は、教育格差の是正にも貢献する可能性があります。経済的な理由で学習機会を得られない生徒も、質の高い学習コンテンツにアクセスできるようになります。
将来的には、AIを活用した個別最適化学習や、他教科との連携による総合的な学習支援へと発展する可能性もあります。
情報教育の充実は、未来のエンジニア育成にもつながり、IT人材不足という社会課題の解決にも寄与するでしょう。
教育現場と民間企業の協働によって生まれたこのようなサービスは、これからのデジタル社会を生きる生徒たちの情報リテラシー向上に大きく貢献することが期待されます。