調査結果!中高生8割がAI利用経験あり~学習ツールを超えた「相談相手」としての新たな役割とは

GIGAスクール構想で1人1台端末が普及する中、中高生の生成AI利用が急速に広がっています。

菅公学生服社が全国1,200人を対象に実施した最新調査では、約8割の生徒が生成AIを日常的に活用し、特に女子の半数が「相談・話し相手」として利用していることが明らかになりました。

学習支援だけでなく心理的サポートの役割も担う生成AIは、教育現場にどのような変化をもたらすのでしょうか。

調査結果から見える実態と、学校が直面する新たな課題について見てみましょう。

記事の要約

菅公学生服株式会社(岡山県岡山市)が2026年1月に全国の中高生1,200人を対象に実施した「生成AIの利用実態調査」によると、約8割の生徒が生成AIの利用経験を持つことが明らかになった。

使用頻度では女子が「よく使っている」と答えた割合が46.8%と、男子の36.0%を大きく上回っている。
使用場面は「勉強の調べもの」が73.7%で最多であるが、「趣味・遊び」や「相談・話し相手」といったプライベートな用途も多く、特に女子の約半数が生成AIを相談相手として活用している。

学習における使い方では「考え方や構成のヒントをもらう」が63.0%で最も多い一方、「最初から答えを全部出してもらう」という回答も22.0%存在し、思考プロセスを省略する使用法も一定数見られる。
(出典元:2026年1月27日 PR TIMES・菅公学生服株式会社より)

今後の学校教育への示唆と可能性は?

この調査結果は、生成AIが中高生にとって既に日常的なツールとして定着していることを示しています。

GIGAスクール構想による1人1台端末環境の整備と相まって、生成AIは学習における新たなインフラとして機能し始めており、教育現場はこの現実を前提とした指導体制の構築が求められています。

特に注目すべきは、生成AIが単なる検索ツールではなく、思考の整理や悩み相談の相手としても利用されている点であり、生徒の学習スタイルや心理的サポートのあり方が変容しつつあることを示しています。

自考力を育む教育デザインの必要性

調査では約2割の生徒が「答えを全部出してもらう」使い方をしていることが判明しました。

この傾向は、生成AIが思考プロセスを代替してしまうリスクを示唆しており、今後の教育課題として「自ら考える力(自考力)」の育成が一層重要になります。
学校教育では、生成AIを禁止するのではなく、対話を通じて思考を深める「AIリテラシー教育」や「プロンプトエンジニアリング教育」を導入し、生徒が批判的思考力や情報精査能力を身につける機会を提供することが求められます。

生成AIの出力を鵜呑みにせず、ハルシネーション(誤情報生成)のリスクを理解し、複数の情報源と照合する習慣を養うことが不可欠です。

個別最適化学習と心理的サポートの可能性

改めて、生成AIは生徒一人ひとりの理解度や学習スタイルに応じた個別最適化学習を実現する可能性を持っています。

特に女子生徒の約半数が相談相手として活用している事実は、生成AIが学習面だけでなく心理的サポートツールとしての役割も担っていることを示しています。

今後は、教員が生成AIを活用して生徒の理解度を把握し、きめ細かな指導を行うとともに、生徒のメンタルヘルスケアにおいても適切な活用方法を模索する必要があります。
ただし、AIに過度に依存せず、人間同士のコミュニケーションの重要性を並行して教えることが教育の本質を守る上で欠かせません。


情報元はこちらからご覧ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000237.000085588.html