
従来の学力テストでは測れない「非認知能力」を、AIと360度評価で可視化する教育支援プログラム「Ai GROW」のインド版が正式展開を開始しました。
今年8月の実証では、666名の生徒を対象に測定を実施し、インドの生徒は日本と比べて「自己効力感」が高く「協働性」が低いという文化的特性の違いを定量データで把握。
教員からは「360度評価が想像以上に簡便で導入しやすい」「教員自身も非認知能力を育む教育を学ぶ必要がある」との声が上がっています。
約2.5億人の児童・生徒を抱える世界最大級の市場で得られた知見は、日本の学校現場における非認知能力育成にも重要なヒントを与えるはずです。
記事の要約
Institution for a Global Society株式会社(東京都渋谷区)は、児童・生徒の非認知能力を測定・育成する教育支援プログラム「Ai GROW」のインド版「Ai GROW India」の正式展開を開始した。
本展開は経済産業省の補助金事業として2025年8月に実施したPoCで成果を得たことを受け、検証段階から実装フェーズへ移行するものである。
インド政府の国家教育政策(NEP 2020)は知識偏重から非認知能力・21世紀型スキルへの転換を掲げており、約2.5億人の児童・生徒と約147万校を抱える世界最大級の市場でニーズが高まっている。
PoCでは2校666名が参加し、インドの生徒は日本と比較して「自己効力感」が高く「協働性」が低い傾向が確認された。
本プログラムは英語・ヒンディー語対応の多言語計測と教員向けトレーニングを提供し、測定から育成までの循環モデルを実現する。
(2025年11月5日 PR TIMES・Institution for a Global Society株式会社より)
日本の学校教育への活用と可能性は?
本プログラムは日本の学校教育にも示唆を与えるでしょう。
第一に、非認知能力の定量的測定により、従来の主観的評価から脱却し、生徒一人ひとりの特性を客観的データで把握できるようになります。
これにより、教員は強みを活かし弱みを補う、個別最適化された指導計画を立案できます。
第二に、360度評価を簡便に実施できる仕組みは、多忙な校務フローにも無理なく組み込める点で実用性が高いです。
第三に、教員自身が非認知能力育成の手法を学ぶトレーニングが含まれており、指導力向上にも貢献。
将来的には、文化的背景による非認知能力の違いをデータで比較することで、グローバル人材育成や国際理解教育にも応用できる可能性があります。
AI時代に求められる21世紀型スキルの育成基盤として、データ駆動型教育への転換を加速させる重要なツールとなるでしょう。
情報元はこちらからご覧ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000080.000054457.html
