東京発!AIで子どもや保護者の悩みに寄り添う相談チャット始動~学校教育の課題解決に期待高まる

東京都は今年10月20日、匿名・無料で子どもや保護者の悩みに対応するチャット相談サービス「ギュッとチャット」を本格稼働しました。

公認心理師や元教員など多様な専門家が対応し、AIを活用した相談相手のマッチング機能や24時間予約システムを搭載しています。

学校現場では不登校やいじめ対応など相談体制の充実が急務とされており、デジタルを活用した新しい相談支援モデルとして、全国の教育現場への展開が注目されそうです。

記事の要約

東京都は2025年10月20日、子どもや保護者向けの匿名・無料相談チャットサービス「子供・子育てメンター”ギュッとチャット”」を本格稼働させた。

対象は都内在住・在学の18歳までの子どもと、妊娠期から18歳までの子を育てる保護者。

同サービスは今年1月の試験運用開始以降、心理士や保健師など多様な専門家が約5,000件の相談に対応してきた。
本稼働では相談回線を9回線に拡大し、AIを活用した相談相手のおすすめ機能(AIレコメンド)やチャットボット(AIチャット)を導入した。

相談時間は毎日15時から22時まで、当日受付は21時30分まで(予約は24時間可能)で、利用者は希望する日時や相手を予約でき、継続して同じ相談者に相談することも可能。
また、Webサイトは3言語に対応し、チャット相談はGoogle翻訳の対応言語に翻訳できる多言語対応を実現している。
(出典元:2025年10月20日 こどもとIT、同17日 都庁総合ホームページより)​

学校教育への応用と可能性は?

このシステムは、学校教育における相談支援体制の大きな進化を示しています。

従来の対面相談では時間や場所の制約、心理的ハードルが課題でしたが、匿名性と24時間予約可能な仕組みにより、子供たちが悩みを打ち明けやすい環境が整いました。

特に注目すべきは、AIレコメンド機能により相談内容に応じた最適な専門家とマッチングできる点で、これは学校現場でも応用可能な技術です。
公認心理師から元教員、大学生まで多様な相談相手を揃えることで、子供の悩みに多角的にアプローチできる体制は、学校のスクールカウンセラーやSNS相談との連携モデルとして参考になります。

将来的には、一人一台端末を活用した健康観察システムとの統合や、相談データの蓄積による予防的支援の実現が期待されます。

そして、教員の業務負担軽減と子供の心理的安全性確保を両立させる新しい相談支援のモデルケースとして、全国の学校教育への展開が期待されるでしょう。


情報元はこちらからご覧ください。
https://edu.watch.impress.co.jp/docs/news/2056160.html
https://www.metro.tokyo.lg.jp/information/press/2025/10/2025101702