
日本の高校で「情報I」が必修化されてから3年が経過する中、教員のスキル不足や指導体制の課題が浮き彫りになっているようです。
そんな日本の教育現場が注目すべき事例が、エジプトで始まります。
日本のスプリックス社が今年9月、エジプト国内75万人の高校生を対象にICT・プログラミング・AI教育を導入する包括契約を締結したのです。
この取り組みでは、段階的なカリキュラム展開、包括的な教員研修、客観的な評価システムなど、日本の学校現場が直面する課題を解決するヒントが詰まっている…その内容を確認しましょう。
【記事の要約】
株式会社スプリックス(東京都渋谷区)は2025年9月3日、エジプト教育・技術教育省と、高校生向けICT・プログラミング・AI教育の全国導入に関する包括契約を締結した。
この取り組みは、初年度に約75万人の高校1年生を対象とし、アラビア語・英語による教科書開発、オンライン学習プラットフォーム「QUREO for SPRIX LEARNING」の導入、教員研修の実施を含む。
JavaScriptによるプログラミング基礎から段階的にAIプログラミング教育へ発展させ、国際基礎学力検定「TOFAS」を活用した評価システムを導入する。
日本式教育メソッドの国際展開モデルとして、今後MENA(中東・北アフリカ)地域全体への拡大も視野に入れている。
(出典元:2025年9月5日 PR TIMES・株式会社スプリックスより)
今後の学校教育への活用可能性は?
このエジプトでの取り組みは、日本の学校教育にも重要な示唆を与えるでしょう。
まず、プログラミング教育の段階的導入モデルは、基礎から応用へと体系的に学習を進める日本の教育現場でも活用できます。
特にゲーミフィケーションを取り入れた双方向型学習プラットフォームは、生徒の主体的な学びを促進する効果的な手法として注目されます。
また、客観的な評価システムと改善サイクルの仕組みは、全国規模での教育の質の均質化に寄与する可能性があります。
さらに、AI時代に求められる実践的スキル育成のアプローチは、日本の高等学校でのデジタル人材育成カリキュラム設計において参考になる貴重な事例といえるでしょう。
情報元はこちらからご覧ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000153.000045711.html