子どものAIネイティブ化へ~夏の自由研究から見えた実態と教育現場への影響とは

今年の夏休みの自由研究調査で明らかになった驚きの事実があります。

保護者の約9割がAI利用を推奨しなかった一方で、2%の子どもが自主的にAIを活用していたことが判明しました。

この現象は、日本の学校教育現場にとって重要な転換点を示唆しているでしょう。

文科省の調査では、全国約40%の学校で生成AI活用教育が始まっており、AIネイティブ世代の到来を物語っています。

子どもたちが家庭より先行してAIを使い始める現実に、教育現場はどう対応すべきでしょうか。

保護者の7割が「半分程度まで手伝う」というサポート姿勢も、今後の学校指導のヒントになるはずです。

【記事の要約】
アクトインディ株式会社(東京都品川区)が運営する子供とお出かけ情報サイト「いこーよ」内の、いこーよファミリーラボが実施した2025年夏休みの自由研究調査では、AI利用を推奨した保護者は約1割(9.8%)にとどまり、約9割が推奨しなかった結果が明らかになった。

興味深いことに、推奨する前に子供が自主的にAIを活用していたケースが2%存在し、子供の自発的なAI活用の兆しが見えた。

2023年度と比較すると、「AIがよくわからない」との回答が44%から14.4%に減少し、保護者のAI理解は進んだものの、積極的な推奨は12%から9.8%へと微減している。

一方、保護者による自由研究のサポートについては、約7割が半分程度まで手伝っており、最多は「実験や工作の過程サポート」(35.3%)、次いで「テーマ設定」(31.4%)、「子供の気持ち盛り上げ」(30.1%)が続いた。
AI関連イベントは2025年夏休み期間に42件開催され、増加傾向にある。
(出典元:2025年9月12日 PR TIMES・アクトインディ株式会社より)

今後の学校教育への応用と将来性は?

この調査結果は、学校教育におけるAI活用の段階的導入の重要性を示しています。

現在、保護者の多くがAI活用に慎重である一方、子供の自主的な活用例が現れており、学校現場では教師主導のAIリテラシー教育が求められます。
特に、調査で明らかになった「過程のサポート」「テーマ設定」「動機づけ」という保護者の関わり方は、学校教育においても重要な指導要素として活用できます。

将来的には、AIを調べ学習の補助ツールとして位置づけ、批判的思考力を養う教育プログラムの開発が必要です。
またAI体験イベントの増加傾向を踏まえ、学校でも実践的なAI体験機会を提供することで、子供たちの創造性と探究心を育むことが可能になります。

重要なのは、AIを完全に避けるのではなく、適切な使い方を教える教育環境の整備です。
今後、学校教育では個別最適化学習の実現や、協働学習におけるAI活用など、多様な学習スタイルに対応した教育手法の確立が期待されます。


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https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000584.000026954.html