
日本の先進的な学校現場でAI活用が試行錯誤される中、北ヨーロッパに位置するデンマークが、2026年から高校英語試験でのAI使用を許可すると発表しました。
口頭試験の準備時間の60分間、生徒はChatGPTなどの生成AIを自由に活用できるという取り組みです。
「デジタル化促進と教育の質維持のバランス」を目指すこの実験的プログラムは、日本の教育現場にとって避けて通れない議論を提起していると考えられます。
今回の海外事例から、教育の未来を左右する1つの分岐点がここにあるのかもしれません。
【記事の要約】
デンマーク教育省は、2026年から一部高校で英語試験におけるAI使用を許可すると発表した。
これは試験的なプロジェクトであり、高校卒業試験の口頭試験部分にのみ適用される。
受験生は60分間の準備期間中、AIジェネレーターを含むあらゆるツールの使用が認められ、その後試験官の前で試験を受ける。
筆記試験では技術への過度な依存を避けるため、一部を手書きで記入させる方針である。
この決定は「世界中でAIが有用な学習ツールか学生の質を損なう要因か」という議論が行われる中でなされた。
同国の教育大臣は「学習と教育のデジタル化促進と教育の質維持の『適切なバランスを見つける』ため」と説明している。
デンマークは2008年から試験でのインターネット使用を許可しており、今回のAIパイロットは参加希望校のみが対象となる。
(出典元:2025年8月23日 VIETNAM.VNより)
教育への活用と将来の可能性は?
このデンマークの取り組みは、日本の学校教育にとって新たな示唆を与えます。
まず、AI技術を全面的に禁止するのではなく、教育目標に応じて段階的に導入するアプローチが注目です。
口頭試験での活用に限定することで、思考力や表現力の評価を重視しつつ、情報収集・整理スキルの向上を図る可能性があります。
将来的には、AI活用により個別最適化された学習支援が実現し、生徒一人ひとりの理解度に応じた教材提供や学習進度調整が可能になるでしょう。
また、教師の業務負担軽減により、より質の高い指導に集中できる環境が整うことが期待されます。
ただし、基礎学力の定着や批判的思考力の育成については慎重な検討が必要です。
日本においても、デジタル化の進展と教育の本質的価値のバランスを保ちながら、AI技術を教育現場に適切に統合していく取り組みが求められます。