【6/11リポート】教育AIサミットを幕張メッセで初開催!来場者多数の6/11-13展示会初日より

生成AIがビジネス社会に革命的な変化をもたらす中、教育現場においてもその波は確実に押し寄せています。

2025年6月11日から13日まで幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催中、大型展示会「Interop Tokyo 2025」内の特別企画「教育AIサミット2025」は、教育界における生成AI活用の現在と未来を体感できる貴重な機会となっているようです。

このサミットは、一般社団法人教育AI活用協会が主催する「教育×AI」をテーマとした国内最大級のイベントで、前回の2024年8月の開催時には約2,000名の教育関係者が参加するなど、その注目度の高さを物語っています。

今回は「生成AIで変わる未来を体感せよ」をテーマに掲げ、教育現場に存在する技術への理解や体験機会による「キッカケ格差」の解消を目指した内容となっています。

そこで、初日前半の様子を写真と共に一部紹介しましょう。

1つ目の企画として、初日11日の10時30分から開催された「未来の学びを共創──AI×教育の産官学民プラットフォーム、AIUEOプロジェクトとは」セッションでは、一般社団法人教育AI活用協会(AIUEO)代表理事の佐藤雄太氏と同副理事の伊藤雅康氏、青楓館高等学院学院長の藤原照恭氏が登壇し、取り組みの概要や展望を明らかにしました。

このセッションは、単なるAI技術の教育業界導入の話を超え、教育の課題に対する現状や課題が浮き彫りになる内容となり、立ち見が出るほどの盛況ぶりでした。

教育AI活用協会(AIUEO)の理念~社会課題と展望

まず佐藤氏から、同協会の理念や取り組み、現在の教育現場が直面する多様化などの話がありました(その内容は先日の関西・大阪万博会場内ホールで行われたスピーチのリポート参照)。

なかでも、「AI部」においては、藤原氏から実際に先進的に取り組む同学院での設立経緯を紹介し、「AIコンテストの開催に向け、今は生徒たちが企業から業務等の課題をいただき、生徒がAIを使って解決していく試みのチャレンジを始めたところ」と語りました。

続いては、伊藤氏による進行で、「不登校の現状とAIの関わり方」「学生が生成AIを使い慣れている中で、先生・教育者の今の意識や課題は何か」「AIの登場で学生の思考力が下がっているという調査結果もあるが、実際はどうなのか」などを問いかけました。
例えば一部で、佐藤氏からは「AIに対する先生間の意識格差」の指摘や「思考力を持たすためにこそAIを活用している先生が多い。なぜなら~」という具体的な話が展開され、興味深いセッション後半が繰り広げられました。

各ブースではさまざまな「教育×AI」紹介と体験あり

協賛ブースでは、NECソリューションイノベータ、CROP、COLLECTIVEなどの企業と、青楓館高等学院の教育機関が出展し、実際のAIツールの紹介を行い、こちらも盛況です。

同ブース内のセミナープログラムにて、「万博での発表会・裏側トーク」「探求的な学び×AIトーク」など3日間のプログラムがある中、株式会社みんがくが提供する「歴史人物シミュレーター」の枠では開発経緯や意義を玉川大学教育学部の濵田英毅教授が解説しました。

尚、そのサービス詳細は先日掲載の記事を参照ください。

これら今回の「教育AIサミット2025」の取り組みは、理論と実践を往復しながら、真に教育現場に根ざしたAI活用法を模索する貴重な試みといえるでしょう。

このサミットを通じて見えてくるものは?

初日前半の盛況の様子から改めて感じ得ることができるのは、生成AIが単なる校務や業務の効率化ツールではなく、学びの本質そのものを変革する可能性を秘めていることです。

また、教育業界内だけでなく、来場するビジネス関係者の中に「教育AI」へ熱量のある方が多いことを、セッションへの関心の高さからも感じ取れ、ますます同サミットの存在が注目されることでしょう。

またとない機会ですので、ぜひ会期中に会場へ足を運びください。

セミナー詳細

特別企画「教育AIサミット2025」
開催日時:2025年6月11日(水)~13日(金)
会場:幕張メッセ(Interop Tokyo 2025内)
参加費:主催ホームページ参照(展示会入場料に含まれる)
主催:一般社団法人教育AI活用協会、株式会社みんがく

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000135.000079497.html

特別企画サイト
https://www.interop.jp/2025/exhibition/educationai/

Interop Tokyo 2025」公式
https://www.interop.jp/