生徒がAIで自分の学習アプリを作る時代へ!「スクールAI」新機能が教育の常識を変えるか

教科書を開いて先生の話を聞く――。

そんな従来の受け身の学習スタイルが、今まさに大きく変わろうとしています。

株式会社みんがくが提供する教育現場向け生成AIプラットフォーム「スクールAI」に、生徒自身がAIを活用してオリジナルの学習アプリを作成できる画期的な新機能が登場しました。

「英会話の練習相手が欲しい」
「作文の添削をしてほしい」
――そんな学習ニーズを、生徒が自らプロンプト(指示文)を入力するだけで実現できる時代が到来したのです。

この革新的な取り組みは、すでに実際の高校現場で活用され始めており、教育のあり方そのものを変える可能性を秘めています。

【記事の要約】
株式会社みんがくは、教育現場向け生成AIプラットフォーム「スクールAI」に、生徒自身がAIを活用してオリジナルの学習アプリを作成できる新機能をリリースした。
この機能では、生徒がプロンプト(指示文)を入力するだけで、英会話練習、作文添削、クイズ出題などの学習モードを自動構築できる。

例えば「私は生徒、あなたは英語面接官として質問してください」「漢字の読み方をクイズ形式で出題し、間違えたらヒントをください」といった指示文を入力するだけで、AIが対応する学習モードを作成する。

活用例としては、自分で設定したキャラクターとの英会話ロールプレイ、指導スタイルをカスタマイズした作文添削、ストーリー仕立ての探究型クイズ、面接練習などが挙げられる。

東洋大学付属姫路高等学校でのワークショップでは、生徒たちが自らプロンプトを考案し、オリジナルの学習方法を設計。
「1つ質問したら100のアドバイスが返ってきた」「便利で使いやすかった」など好評だった。

この機能は、単なる受け身の活用ではなく、生徒自身による創造的な学びを促進するもので、教育現場からのニーズに応える形で開発された。
(出典元:2025年5月2日 PR TIMESより)

今後の学校教育への活用と可能性は?

この「スクールAI」の新機能は、今後の学校教育において大きな可能性を秘めています。
従来の画一的な学習支援から脱却し、生徒一人ひとりが「自分で学びを設計する力」を育む探究型学習を実現できます。

特に注目すべきは、生徒が「学ぶ内容」だけでなく「学び方」そのものをデザインできる点です。
これにより、個々の興味関心や学習スタイルに合わせたパーソナライズされた教育が可能になります。

また、AIとともに考え、形あるアウトプットを生み出す経験は、探究学習やキャリア教育、情報活用能力の向上にも直結します。
生成AIが単なるツールではなく、創造力や主体性を引き出す「学びのパートナー」となる環境づくりが進むでしょう。

文部科学省のガイドラインにも準拠しており、自治体や学校ごとの教育方針に合わせた柔軟な運用が可能です。
今後は、生徒が自ら課題を見つけ、AIを活用して解決策を模索するといった、より高次の学びへと発展していく可能性があります。

今後、教育現場と技術の融合がさらに進み、生徒の創造性と探究心を引き出す新たな学習体験が広がっていくことが期待されます。