VR×AI技術が変える対面研修!カスハラ対策が学校現場トラブル解決へ広がる可能性

クレーム対応に冷や汗をかいた経験はありませんか?

厳しい言葉を投げかけられる状況で、冷静に対応するスキルは一朝一夕には身につきません。

株式会社めんたいバース企画が開発した最新VRシステムは、そんな悩みを解決する画期的なソリューションとして注目を集めています。

AIアバターとのリアルな対話で実践的なトレーニングが可能になることで、企業研修から学校教育現場まで、その応用範囲は広がりそうです。

【記事の要約】
株式会社めんたいバース企画は、2025年4月16日より、VRを活用したクレーム対応の疑似体験訓練システムの提供を開始した。
このシステムは、カスタマーハラスメント(カスハラ)問題が社会的課題としてクローズアップされる中、企業の安全配慮義務の一環として求められるカスハラ対策を支援するものである。

本システムの特徴は、AIによる音声認識と条件分岐機能を活用し、リアルな感情表現を持ったAIアバターとのロールプレイングを可能にした点にある。
従来の受講生同士のロールプレイングでは先入観により予定調和になりがちだったが、このシステムにより先入観なくクレーム対応能力を高めることができる。

VRゴーグルを装着すると仮想空間上にクレーマーのアバターが現れ、AIによる音声対話で疑似体験が可能となる。
受講生の音声をAIが認識し、条件分岐によりクレーマーが次のアクションを行う仕組みだ。
また、他の受講生はモニターでユーザー視点を共有できるため、効率的な研修が実現する。

同社代表の谷口良太氏は、福岡市職員時代に2万件を超えるクレーム対応経験から独自の交渉術を習得し、その知見を「3分で相手が笑顔に変わるしつこいクレーム・カスハラ交渉術」として出版している。

厚生労働省の調査によれば、カスタマーハラスメントは近年増加傾向にあり、パワハラやセクハラに次ぐ第3位の社会問題となっている。
被害企業の割合は19.5%に上り、被害者の21.2%が「眠れなくなった」、8.8%が「通院したり服薬した」と回答するなど深刻な状況である。
(出典元:2025年4月16日 PR TIMESより)

教育現場への応用可能性と今後は?

このVRクレーム対応訓練システムは、学校教育においても大きな可能性を秘めています。
特に教員養成課程や生徒指導の研修において、保護者対応や生徒間トラブルの解決スキルを高める手段として活用できます。

教育現場では、近年保護者からのクレームが複雑化・多様化しており、教員のメンタルヘルスにも影響を与えています。
このVRシステムを教員研修に導入することで、安全な環境で様々なケースを疑似体験し、対応力を高めることができます。

また、中高生向けには、将来社会に出た際に必要となるコミュニケーション能力や問題解決能力の育成ツールとしても活用可能です。
キャリア教育の一環として、職場でのコミュニケーションスキルを体験的に学ぶ機会を提供できます。

さらに、このシステムはクレーム対応だけでなく、外国人とのコミュニケーションや英会話など、様々な分野に応用できる可能性があります。
グローバル教育や多文化共生の観点からも、教育現場での活用が期待されるでしょう。

教育のDX化が進む中、このようなVR技術を活用した体験型学習は、これからの学校教育において重要な位置を占めていくことでしょう。