AI教材で共通テスト「情報I」平均20点アップ!駿台とEdTech企業が次世代教育の実証へ~今夏に体験プログラムを全国実施

2025年から始まった共通テスト「情報I」で、AI教材を活用した生徒の平均点が全国平均を20点上回る89点を記録しました

この夏、駿台予備学校とライフイズテック社が全国で開催する特別講義では、4,200教室以上で導入されている「情報AIドリル」の体験プログラムを実施します

中学生・高校生とその保護者を対象とした無料講義で、次世代デジタル人材育成の最前線を体験できる機会とのことです。

個別最適化学習の効果が実証された今、学校現場での情報教育はどう変わるのでしょうか。

【記事の要約】
ライフイズテック株式会社(東京都港区)は、2025年8月2日から9月15日にかけて全国の駿台予備学校で実施される「共通テスト対策 情報I<夏>特別講義」において、学習塾向け「情報AIドリル」の体験プログラムを開催する

本講義は、2025年1月の大学入学共通テストから新設された科目「情報I」について、駿台予備学校の情報教育担当講師が出題傾向や学習のポイントを入試に直結する観点から解説するもの。
講義内容には、情報Iの学習意義、大学入試での扱い、出題形式、プログラミングの要点、対策方法が含まれる

体験会では、駿台予備学校でも採用されているライフイズテックの「情報AIドリル」を実際に体験できる
この教材は全国4,200教室以上で導入されており、基礎問題から共通テスト予想問題まで幅広い難易度に対応している

特筆すべきは、2025年1月の共通テストにおいて、情報AIドリルの年間カリキュラムを修了した受講生の平均点が89点を記録したこと。
これは全国平均点69点を20点上回る高い成果であり、AIによる個別最適化された演習と丁寧な解説の効果を実証している

同社は2010年創業のEdTech企業で、全国600以上の自治体で4,400校、約135万人が利用する情報・プログラミング学習サービスを提供している
(出典元:2025年7月10日 PR TIMES、同11日 こどもとITより)

今後の学校教育への活用と可能性は?

この取り組みは、学校教育のデジタル化推進において重要な示唆を提供しています。

まず、AIを活用した個別最適化学習の有効性が実証されており、従来の一律指導から脱却した新しい教育モデルの可能性を示しています

共通テストで20点の成績向上を実現した実績は、データドリブンな教育効果測定の重要性を物語っています
学校現場でも学習成果を定量的に把握し、指導方法を継続的に改善する仕組みの構築が求められます。

また、全国4,200教室での導入実績は、スケーラブルな教育ソリューションとして情報教育の標準化に貢献する可能性を秘めています
地域格差の解消や教員の指導力向上支援にも活用できるでしょう。

将来的には、情報I以外の教科でもAI教材の展開が期待され、教科横断的なデジタル人材育成が実現する可能性があります。
さらに、学習データの蓄積により、生徒一人ひとりの学習特性を深く理解し、個性に応じたキャリア指導まで発展させることができるかもしれません。

このような技術革新により、真の意味での「個別最適な学び」が学校教育全体に浸透していくことが期待されます。