少子化や多面的評価の進展を背景に、年内入試の拡大が止まりません。とりわけ私立大学では、2024年度入学者の約6割を年内入試の受験者が占め、今や入試の大きな柱となっています。 一方で、高校の先生方からは、年内入試の指導に手が回らないという声も数多く寄せられています。
とりわけ、高3の8月となり、志望理由書をいざ書こうという段階で自己理解が足りず、「なぜその大学を志望するかが分からない」といった、「書く」以前の指導が必要なケースも多く見られます。また、志望者増を背景とした年内入試の難化も進み、「プレゼンが得意」「協調性が高い」等の特性だけでは合格が厳しくなっています。
こうした現状を踏まえ、本セミナーは「出願書類を仕上げる高3夏に、生徒が志望理由書を書ける状態になっているには」をテーマに議論を進めます。小論文科講師で思考力・表現力の育成教材のプロジェクトリーダーを務める加賀健司が豊富な指導経験から、先生方のヒントとなる内容を実例を添えながらお話しします。時間も人手も不足しがちな高校現場の実状も踏まえつつ、理想の指導にどこまで近づけるのか、「いつから、何を、どのように」といった具体的な視点に立った内容です。
年内入試の拡大は今後も続く見込みです。高校現場においてさらなる対応が求められる中、先生方に役立つ内容として、貴媒体にてご紹介いただけますと幸いです。聴講・ご取材も歓迎します。
