北大OECフォーラム2025「つくることで学び会うラーニングコモンズ」

近年、高等教育においては「つくることで学ぶ(Learning by Making)」という学生の学びのために制作活動を取り入れる授業が増えています。生成AIや、Adobe Creative Cloudなどのデジタルツールの活用が進み、学生がBYOD(Bring Your Own Device)端末を学びに用いることも一般化しました。また、いくつかの大学では図書館にアクティブラーニングを支援する学習空間である「ラーニングコモンズ」を用意し、学生の主体的な学習を支援しています。
 
北海道大学オープンエデュケーションセンターでは、今年5月に本学附属図書館(北図書館)にAdobeクリエイティブツールを活用してデジタルリテラシーを学ぶためのスペース「Digital Creative Grids(グリッズ)」を開設し、「つくることで学び会う」教育を推進しています。グリッズでは、ラーニングコモンズが学習支援の場を超え、創造的な活動や協働的な学びに出会う拠点としての役割を担いうるという考え方のもと、学生や教職員向けのワークショップやデジタルツールの利用支援を行っています。
 
本フォーラムでは、国内における「つくることで学ぶ」教育やラーニングコモンズの先進事例を紹介しつつ、本学グリッズの取り組みを取り上げながら、「つくることで学ぶ」ことの本質を問い直し、大学等におけるこれからの学習環境の在り方について、幅広く議論します。