大教室で教員の講義を聞き、静かにノートを取って知識を習得する。昔は当たり前だった大学教育の在り方が、デジタルインフラやAIの発達を背景に大きく変わろうとしています。
「世界で最も革新的な大学」として名高いミネルバ大学の授業は、オンライン・プラットフォームを利用するため、世界中のどこからでも受講が可能となっています。学生たちは在学中の4年間で世界の主要都市に住み、現地の企業・NPO・行政・研究機関等と協働したプロジェクト学習・インターンに携わります(ローテーションプログラム)。2025年秋からは、日本拠点でもプログラムを開始予定です。
一方、2026年4月開学予定のCo-Innovation University(仮称・設置認可申請中)も、岐阜県飛騨市を本拠地として、日本中に拡がる地域社会そのものを学びの場とします。「理論」「対話」「実践」の往還を重視しており、学生は、1年目は飛騨市内のキャンパス、2年目以降はオンラインで授業を受けつつ、地域や企業、自治体と連携し、現場での課題解決に取り組む長期実践型インターンシップ(ボンディングシップ)を通じて、社会と深く関わりながら成長していきます。
本セミナーでは、デジタルを活用した講義と実践的なプロジェクト学習やインターンを掛け合わせることで、新たな大学教育の在り方を体現しようとしている日米の大学の代表が、その背景にある考え方やカリキュラムの特色、これからの大学教育の可能性についてお話しします。