AIは人間の膨大なデータを学習し、知識を深めています。しかしその過程で、私たちが無意識に抱える「バイアス」までも学び取ってしまうことがあります。
こうしたバイアスは、子どもの可能性を狭めてしまうことがあります。AI時代だからこそ、人間の教師自身がバイアスを見つめ直し、子どもの「考える力」と「選ぶ力」を育てることが、いっそう重要になってきました。
このような問題意識のもと、【「AI時代の先生」教師のための勉強会】を開催します。第1回は、長崎県立諫早高等学校の後田康蔵氏と、早稲田大学教育・総合科学学術院の吉田文教授を登壇者に迎え、ジェンダーギャップと理系進路選択についてお話いただきます。
後田氏は、「物理が苦手」「理系は向いていない」と思い込んでいた女子生徒の意識を変えるために、共学高校でありながら男女別の物理クラス編成を実施してきました。当日は、現場のリアルな工夫と、生徒の変化についてご紹介いただきます。
一方、吉田氏は、教育現場に深く根づくバイアスを歴史的・構造的観点から読み解きます。格差や無意識の偏りに注目し、国際的学力調査と日本の教育実態を比較しながら、バイアスが及ぼす影響について考えます。
教育にAIが深く関わるようになるいまこそ、「人間の教師にしかできないこと」を問い直し、子どもたちの未来を開く教育について、共に考えてみませんか。
