
最新の生成AIニュース(2025年12月22日~12月28日)を、YouTubeチャンネル「いけともch」の池田朋弘氏が注目した11のキーワードで紹介します。
1. ChatGPTアプリに2つの新機能を追加
ChatGPTアプリに回答内容のカスタマイズ機能が追加された。
温かみや熱意、見出し使用、絵文字表示などを3段階で調整できる。また、メール作成などの文章で部分編集機能が実装され、特定箇所のみ「もっとカジュアルに」などの指示で簡単に変更可能となった。
2. ChatGPTが「Year in Review(年間まとめ)」機能を提供
ChatGPTが年間利用状況をまとめる機能を提供開始した。
メッセージ数や相談テーマ、利用傾向を可視化し、画像生成も含めて表彰形式で提示する。現時点では日本は対象外だが、使えば使うほどAIが自分を理解し、パーソナライズが進化する仕組みである。
3. まじん式ツール公開~NotebookLMスライドからPPTX・動画を自動生成
開発者のまじん氏が、NotebookLMのスライドをパワーポイントや動画に変換するツールを公開した。
Geminiのキャンバス機能とプロンプトを活用し、PDFから画像、パワポ、縦読み画像、GIFアニメを自動生成。さらにスピーカーノートや字幕付き動画も作成可能で、API不要で無料利用できる。
4. DeNAが「AI活用100本ノック」の事例集を公開
DeNAが全社員対象の「AI活用100本ノック」事例集を公開した。
企画、営業、人事、法務など各部署での実践例を紹介し、業務効率化の具体的手法を共有。実際に手を動かして試すことで、異なる課題にも応用可能な発想が得られると強調されている。
5. 高須克弥氏がAIによる自身の「復活」計画を明かす
高須クリニックで有名な高須克弥氏が、自身のAI化を表明した。
高須記念財団に保存された講演や登壇内容を活用し、AI化して後世と語り合いたいと発言。本人の意思があれば、思想や考えをAIとして残すことで、書籍や遺言以上に深い対話が可能になると注目されている。
6. Claude Opus 4.5が長期タスク処理能力で新記録
Claude Opus 4.5が長期タスク処理能力で15分から4時間へと大幅に向上し、新記録を樹立した。
従来のAIでは対応困難だった長時間にわたる複雑なタスクの処理が可能となり、より高度な業務への活用が期待される。この進化により実務レベルでの活用範囲が拡大する。
7. マルチエージェント化は必ずしも性能向上を保証しないという研究結果
複数のAIエージェントを組み合わせるマルチエージェント化が必ずしも性能向上につながらないという研究結果が発表された。
タスクによってはシングルエージェントの方が効率的な場合もあり、闇雲な複雑化は逆効果となる可能性が示唆されており、適切な設計が重要である。
8. AmazonがAIショッピングエージェント時代に向けて体制を強化
AmazonがAIショッピングエージェント時代に向けて体制強化を進めている。
AI エージェントが消費者の購買行動を支援する時代の到来に備え、プラットフォーム戦略を再構築中である。ECの在り方そのものが変革される可能性があり、業界全体への影響が注目されている。
9. KPMGグローバルCEO調査2025~86%がAI投資は3年以内に回収可能
KPMGの調査でグローバルCEOの86%がAI投資を3年以内に回収可能と回答した。
経営層のAIへの期待が非常に高く、短期間での投資回収を見込んでいることが明らかになった。AI活用が経営戦略の中核として位置づけられている実態が浮き彫りとなった。
10. 総額3兆円規模の官民による国産AIの開発計画
政府主導で総額3兆円規模の国産AI開発計画が進行中である。
官民連携による大規模投資により、日本独自のAI技術基盤を構築する方針。海外依存からの脱却と技術的自立を目指し、国家戦略として国産AI開発を加速させる取り組みが本格化している。
11. 政府が「AI基本計画」を閣議決定
政府がAI基本計画を閣議決定した。
AI技術の社会実装を加速させるための包括的な方針が示され、教育、産業、規制などの各分野における具体的な施策が盛り込まれている。国家としてAI時代への対応を体系的に進める基盤が整備された形である。
日本の教育現場で活用できるのは?
まず注目すべきは、ChatGPTの新しいパーソナライズ機能です。
生徒の学習レベルや理解度に応じて、回答の温かみや熱意、見出しの有無、絵文字の使用などを細かく調整できるため、個別最適化された学習支援が可能になります。
特に理解に時間がかかる生徒には丁寧で温かい表現を、上級者には簡潔で端的な説明を提供できるでしょう。
また、NotebookLMスライドから自動でパワーポイントや動画を生成する「まじん式」ツールは、教材作成の負担軽減に直結します。
授業用スライドをナレーション付き動画に変換すれば、反転授業や復習用コンテンツとして活用でき、生徒は自分のペースで繰り返し学習できます。
さらに、DeNAの「AI活用100本ノック」事例集は、各部署での実践例を示しており、学校の各教科や校務分掌での応用アイデアの宝庫となります。
実際に手を動かす経験を重視する姿勢は、教員研修や生徒のAIリテラシー教育にも活かせるでしょう。
ぜひこの記事を参考に、今後の教育現場での生成AI活用を検討してみてください!
参考:
