
探究学習では、生徒が直面する「テーマが見つからない」という課題と教員の個別指導負担があります。
その両方を同時に解決するAI教材「MiraPASS」が、石川県中部にある、かほく市立高松中学校に導入されました。
現役起業家の映像授業とAIチャット「みらいワーク」の組み合わせにより、生徒は24時間いつでも思考を深められ、教員はPC環境があれば専門スキルに依存せず質の高い探究授業を実現できます。
「昆虫が好き」という興味から食糧問題へと視点を広げる生徒の姿など、実際の授業風景から見える探究学習の新しい可能性とはどんなものでしょうか。
記事の要約
ミラッソ株式会社(東京都渋谷区)が開発したAI教材「MiraPASS」が、石川県かほく市立高松中学校に導入された。
本教材は、現役起業家による映像コンテンツとAIチャット「みらいワーク」を組み合わせた探究学習サービスである。
新学習指導要領で重視される探究学習において、生徒の「テーマ設定の困難」と教員の「個別指導負担」という二つの課題を解決する。
生徒は起業家の実践的な映像を視聴後、AIとの対話を通じて「好きなこと」「興味の理由」「解決できる社会課題」などの問いに答え、思考を言語化しながら独自の探究テーマを具体化。
AIが24時間対応で思考のパートナーとなることで、生徒は自分のペースで学習を進められる。
教員側は、PCとインターネット環境があれば専門スキルに依存せず質の高い探究学習を展開でき、働き方改革にも貢献する。
実際の授業では、「昆虫が好き」という生徒がAIから「食糧問題との結びつき」という新たな視点を得る事例も見られた。
(出典元:2025年10月31日 PR TIMES・ミラッソ株式会社より)
今後の学校教育への応用や将来性は?
この教材は教育現場のAI活用において、複数の実践的価値を持っています。
第一に、個別最適化学習の実現です。
AIが生徒一人ひとりに寄り添い、問い返し形式で思考を深める対話型支援により、教員が30〜40人の生徒全員に個別対応する物理的限界を補完できます。
第二に、教員の働き方改革への貢献です。
体系化されたプログラムにより教材研究や準備時間が大幅に削減され、教員は本来注力すべき深い対話や進捗管理に時間を充てられます。
第三に、キャリア教育との融合可能性です。
起業家による実社会の視点が、生徒の社会を見る解像度を高め、将来の職業選択や課題解決能力の育成につながります。
今後は全国の小中高への展開が予定されており、地域や学校規模に関わらず質の高い探究学習が普及する可能性があります。
モニター校を無料で募集している点も、導入のハードルを下げており、日本の探究学習の標準的インフラとなる将来性を秘めているでしょう。
情報元はこちらからご覧ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000152085.html
