
東京通信大が教育現場として初めて、NTTの次世代大規模言語モデル「tsuzumi 2」を導入しました。
この純国産AIは、即座に答えを示すのではなく、対話を重ねながら学生自身が最適解を導き出せるよう支援する点が最大の特徴です。
学生データを学内に留める高セキュリティ設計により、近い将来は小中高校でも安心して導入できる環境が整いつつあります。
授業Q&Aの高度化や個別最適化された学習支援など、子どもたちの思考力と主体性を引き出す新しい教育の形が実現しようとしています。
記事の要約
通学不要で大学卒業資格を取得できるオンライン大学である東京通信大学は、NTT株式会社が開発した次世代大規模言語モデル「tsuzumi 2」を教育現場として初めて導入することを決定した。
この純国産AIモデルは、低コスト・高セキュアでありながら日本語処理性能に優れており、学生・教職員のデータを学内に留めるという要件のもと、クラウド依存のない国産LLMを核に学内基盤を整備する。
従来のAIと異なり、学生からの質問に即座に答えを提示するのではなく、対話を重ねながら最適な答えを導き出すコミュニケーションが可能である。
これにより、学生の思考力や主体性を引き出す学習サポートが実現する。
今後は授業Q&Aの高度化、教材・試験作成支援、履修・進路相談のパーソナライズなど、教育・運営の両輪でAI活用を加速し、質の高い学びの提供を目指す。
(出典元:2025年10月20日 PR TIMES・学校法人日本教育財団より)
学校教育への応用と可能性は?
この取り組みは、学校教育にも示唆を与えるでしょう。
特に注目すべきは、対話型AIが即答を避け、生徒との対話を通じて思考を深める点です。
これは個別最適化された学習支援を可能にし、教員一人では対応しきれない多様な学習ニーズに応えられます。
データを学内に留める高セキュリティ設計は、児童生徒の個人情報保護が重視される初等中等教育現場でも安心して導入できる条件を満たしています。
将来的には、一人ひとりの理解度や興味に応じた教材の自動生成、進路相談のパーソナライズ、教員の業務負担軽減などが期待されます。
純国産AIの活用は日本の教育現場に適した言語処理を実現し、地域格差や教員不足といった課題解決にも貢献する可能性があります。
生成AIが「答えを与える道具」ではなく「思考を促す対話者」として機能することで、主体的・対話的で深い学びの実現が加速するでしょう。
情報元はこちらからご覧ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000804.000011137.html
