埼玉発!教職員6,000名がAI活用~さいたま市で「おたすけ学校AI」が変える学校現場と未来

多忙を極める教育現場で、いま校務改革の切り札として注目される生成AI。

埼玉県さいたま市では、2024年9月より市立小中・特別支援学校の約6,000名の教職員を対象に「おたすけ学校AI」の実証導入を開始しています。

利用ログ分析では「おたより作成」「所見作成支援」など文書作成業務での活用が際立ち、現場からは肯定的な評価が寄せられているようです。

プロンプト知識不要でボタン一つで使える設計が、すべての教職員にAI活用の門戸を開いた形です。

教育現場に特化したAIツールがもたらす具体的な変化の事例と、今後の展望はいかに…。

記事の要約

さいたま市教育委員会は2024年9月より、市立小・中・特別支援学校の約6,000名の教職員を対象に株式会社教育ネット(神奈川県横浜市)提供の「おたすけ学校AI」の実証導入を開始した。

これは「さいたま市スマートスクールプロジェクト(SSSP)」の一環であり、教員の校務効率化と子どもたちの学びの質向上を目的としている。

2025年6月から8月の利用ログ調査では、「自由に質問する」ボタンが最も活用され、次いで「おたより作成」「所見作成支援」が多く使用されていることが判明した。
利用教員からは「文書作成時間が減り授業準備に集中できるようになった」「子どもと接する時間を確保できる」といった肯定的な評価が寄せられている。

本システムは専門知識不要でボタン操作のみで利用可能な設計となっている。
(出典元:2025年10月​14日 Dream News・株式会社教育ネットより)

今後の学校教育への示唆は?

この事例は、生成AIが教員の働き方改革と教育の質向上を両立させる可能性を示しています。

文書作成という定型的業務をAIが支援することで、教員は授業設計や児童生徒との対話といった本質的な教育活動により多くの時間を割けるようになります。

さいたま市が掲げる二つの方向性、すなわち教員による日常的活用の推進と児童生徒の深い学びの実現は、今後の学校教育における重要な指針となるでしょう。

特に児童生徒が生成AIを正しく活用できる力を育成することは、情報社会を生きる子どもたちにとって不可欠な資質・能力です。

また、プロンプト知識不要で使えるインターフェース設計は、ICTリテラシーの差に関わらず全教職員が活用できる環境を実現し、校務DXの民主化を促進する可能性を秘めています。


情報元はこちらからご覧ください。
https://www.dreamnews.jp/press/0000331535/