AI×教育現場の未来へ!立命館とNTT西日本が共同開発・活用推進に挑む

多くの教育機関が生成AIを事務用途に留めがちの中、立命館学園とNTT西日本が本格的な「教育現場でのAI活用」に踏み出します。

対象は約5万人の在学生だけでなく、40万人を超える卒業生まで含めた壮大なプロジェクト。

個別最適化された学習支援から先輩の学習軌跡を参考にしたキャリア支援まで、従来の一律指導を覆す革新的な取り組みが始動します。

教育現場でのAI活用に多くが関心を示すデータも出てきた今、この先進的な事例は日本全体の教育DXを加速させる起爆剤となるでしょうか。

【記事の要約】
学校法人立命館(京都府京都市)とNTT西日本株式会社(大阪府大阪市)は、『学園ビジョンR2030』に基づき、教育向け生成AIの共同開発・活用を開始する。

本取り組みは約5万人の在学生と40万人超の卒業生を対象とし、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的充実を目指している。

具体的には、R-AIと電子教科書、LMSを連携させた個別最適化システム、LinkU-IDを活用した生涯学習基盤、先輩の学習軌跡を参考にしたキャリア支援システム、アルムナイネットワーク構築などを実施する。

多くの教育機関が生成AIを事務用途に留める中、立命館は教育分野での積極活用を推進し、リアルとデジタルの最適融合による新しい学習環境の創出を図るものである。
(出典元:2025年8月6日 PR TIMES、同7日 こどもとITより)

今後の学校教育への活用と可能性は?

この取り組みは、日本の教育界に革新的な変化をもたらす可能性があります。

個別最適な学びの実現により、従来の一律指導から脱却し、学習者一人ひとりの特性やペースに合わせた教育が可能となります。
生成AIと教育データの連携は、学習者の理解度やコンピテンシーを可視化し、教員の指導改善にも寄与するでしょう。

また、生涯学習基盤の構築は、人生100年時代における継続的な学びの仕組みを提供し、社会人教育やリカレント教育の充実につながります。

さらに、在学生と卒業生をつなぐプラットフォームは、実社会とのつながりを重視した実践的な学習環境を創出し、キャリア教育の質的向上を実現します。

この先進的な取り組みが他の教育機関に波及すれば、日本全体の教育DXが加速し、国際競争力のある人材育成に大きく貢献することが期待されます。