
学校生活で「この情報どこにあるんだろう?」と迷った経験はありませんか?
早稲田大学がこの課題に新たな解決策を導入します。
SELF株式会社が開発した生成AI搭載チャットボット「SELFBOT」の導入により、学生の情報アクセスが劇的に変わろうとしているのです。
24時間対応の高精度な回答システムは、単なる利便性向上だけでなく、教育現場のDX推進における重要な一歩となるか…この先進的な取り組みが示す教育の未来とは?
【記事の要約】
SELF株式会社の開発・提供するAIチャットボット「SELFBOT」が、早稲田大学へ導入されることが決定した。
まずは在学生向け情報サイト「Support Anywhere(サポエニ)」および大学が提供するITサービスに関する総合情報サイト「IT Service Portal」に設置され、利用者の利便性と自己解決率の向上を目指す。
さらに、学内で利用されるコミュニケーションツール「Waseda Slack」との連携も予定されている。
導入の背景には、従来のチャットボットが単語検索に依存しており、回答できる情報に限りがあることや、シナリオ(QA)のメンテナンスに手間がかかるという課題があった。
これに対し「SELFBOT」は生成AIとRAG(検索拡張生成)を活用し、幅広い質問に高精度で回答できるシステムである。
「SELFBOT」の主な特徴として、独自のRAG技術によるハルシネーション(幻覚)の抑制と高精度の回答提供、使いやすい管理画面による簡易な運用、情報漏洩対策などのセキュリティ対応、目的に応じて選べる多彩なUI、そして多様な環境での利用可能性が挙げられる。
早稲田大学の担当者は、「SELFBOT」導入により問い合わせ対応がより柔軟かつ精度の高いものとなり、学生の疑問解消が迅速に行える環境の実現を期待している。
また、Slack上での活用を進め、教職員や学生が日常的に利用するコミュニケーションツール内で必要な情報に迅速にアクセスできる仕組みを整えるとしている。
(2025年4月14日 PR TIMESより)
今後の学校教育への活用と可能性は?
AIチャットボット「SELFBOT」の早稲田大学への導入は、今後の学校教育において大きな可能性を示しています。
まず、学生サポートの質と効率が飛躍的に向上することが期待できます。学生は24時間いつでも質問ができ、即座に回答を得られるため、学習の連続性が保たれます。
また、教職員の業務負担軽減にも貢献します。
頻繁に寄せられる質問への対応をAIが担うことで、教職員はより創造的で価値の高い業務に集中できるようになります。
さらに、このようなAIツールは単なる情報提供だけでなく、学生一人ひとりの質問パターンや関心事項を分析することで、個別最適化された学習支援の可能性も秘めています。
将来的には、学生の学習進度や理解度に合わせたパーソナライズされた教育コンテンツの提供も視野に入れることができるでしょう。
教育機関におけるDX推進の好例として、他の大学や高校、中学校などへの展開も期待されます。
特に地方や小規模校では、限られた人的リソースを補完するツールとして大きな価値を発揮する可能性があります。
このような取り組みは、テクノロジーを活用した新しい教育のあり方を示す重要な一歩といえるでしょう。