
教育のデジタル化が加速する中、朗報が届いている。
スタディポケット株式会社の教育向け生成AIサービスが、経済産業省の「探究・校務改革支援補助金2025」に採択され、全国の小中高校で2026年3月末まで無料導入が可能になった。
教員の業務効率化と生徒の探究学習支援を同時に実現するこのサービスは、すでに導入校で週2時間以上の業務時間短縮などの成果を上げている。
AIと教育の新たな共存モデルは、日本の学校教育をどう変えていくのだろうか。
【記事の要約】
スタディポケット株式会社は経済産業省の「探究・校務改革支援補助金2025」に採択された。
これにより、同社の教員向け校務支援生成AIサービス「スタディポケット for TEACHER」と児童生徒向け学習支援生成AIサービス「スタディポケット for STUDENT」が、全国の小中高校で2026年3月末まで無料で導入可能となった。
今年度は単体プランに加え、教員と生徒が連携して生成AIを活用できる「スタディポケット for TEACHER&STUDENT」が新たに追加され、学校全体での活用促進を視野に入れた柔軟な導入が可能となっている。
導入の流れは、専用フォーム・メール・電話で問い合わせを行い、担当者から送付される「専用申込シート」に必要事項を記入する。4月10日17時までの申し込みで同社が補助金事務局への申請を代行し、採択結果は4月24日以降に通知。運用開始は5月1日から順次行われる予定である。
同社は昨年度も「働き方改革支援補助金2024」に採択され、全国9自治体・40校が同サービスを導入した実績がある。
東大阪市立日新高等学校では授業準備の効率化により週2時間以上の時間短縮を実現し、宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校では生徒の自主的な探究活動に活用され、個別最適な学びにつながったという成果が報告されている。
(出典元:2025年3月31日 こどもとITより)
今後の学校教育への活用と可能性は?
この生成AIサービスの無料導入は、学校教育におけるデジタル変革の重要な一歩となっているでしょう。
特に教員の業務効率化と生徒の探究学習支援という二つの側面から教育現場に大きな変化をもたらす可能性があります。
東大阪市立日新高等学校の事例からわかるように、教員の授業準備時間の短縮は生徒と向き合う時間の創出につながります。
これは単なる業務効率化ではなく、教育の質的向上に直結する重要な変化です。
また、宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校の例は、生成AIが生徒の自主的な探究活動を支援し、個別最適な学びを実現する可能性を示しています。
今後は教員と生徒が連携して活用できる新プランにより、学校全体でのAI活用がさらに進むでしょう。
将来的には、AIを活用した教育が標準となり、教員は単なる知識の伝達者ではなく、AIと協働しながら生徒の思考力や創造性を引き出すファシリテーターとしての役割がより重要になると考えられます。
このような補助金事業を足がかりに、日本の教育現場におけるAI活用が加速することが期待されます。
応募詳細はこちらをご覧ください。
https://studypocket.ai/news/prtimes_20250331