
AIと教育の融合が進む中、岐阜県大垣市の英語教室「English Club」から快挙が生まれました。
同教室の高井有加代表が2025年3月23日に、「教育AIサミット実例大全」(主催:一般社団法人教育AI活用協会、共催:株式会社みんがく、東京都内のコクヨ東京品川オフィスにて実施)において、「教育AI実例グランプリ(GP)」を受賞。
独自開発した英作文添削アプリと、高校生たちとのAI活用絵本制作プロジェクトが高く評価されています。
フィリピンの子どもたちに笑顔を届けた感動の取り組みと、1年間で143人もの英検合格者を輩出した実績から、AIと人間力を融合させた新しい教育の形が見えてきます。

【記事の要約】
大垣市の英語教室「English Club」の高井有加代表が「教育AIサミット」において、「教育AI実例グランプリ」を受賞した。
このイベントは教育現場でのAI活用事例を共有する場であり、25人の登壇者の中から上位4人がグランプリに進出した。
高井代表は高校生と共同でAIを活用した絵本制作に取り組み、フィリピンの貧困地域の子どもたちへの読み聞かせや絵本贈呈を行った。
さらに、独自開発した英作文添削アプリ「yukAI」により、全国の英語教室指導者の負担軽減に貢献し、自身の教室では昨年1年間で143人の英検合格者を輩出するという成果を上げている。
このプロジェクトは大垣日大高と大垣北高の学生らが中心となって進められた。
生徒たちは江戸時代から現代の大垣にタイムスリップする物語やロボットを通して成長する男の子の物語、クイズ形式で日本を紹介する絵本など、計3冊を制作した。
フィリピン・セブ島訪問では、自作の絵本の読み聞かせやミニ運動会、炊き出しなどを通じて現地の子どもたちと交流した。
審査では「人間がすべきこと」と「AIに任せること」のバランスを見極め、人間力を高める教育への道を開発した点が高く評価された。
(出典元:2025年3月31日 岐阜新聞より)

今後の学校教育への活用や可能性は?
教育現場における生成AIの活用は、今回の事例のように学習効果の向上と教員の負担軽減という2つの側面で大きな可能性を秘めています。
文部科学省も2023年7月に「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」を発表し、37自治体52校の「生成AIパイロット校」を選定するなど、積極的な取り組みを進めています。
例えば、教育現場では、スタディポケット社の「スタディポケット for TEACHER」やコニカミノルタ社の「tomoLinks」など、教員の業務効率化や個別最適化された学習体験を提供するAIサービスが既に導入。
また、特にベネッセコーポレーション社の「生成AIを活用したテスト問題たたき台自動作成・採点」システムは、テスト作成と採点の時間短縮に貢献しています。
今後は、高井代表の取り組みのように、AIを活用しながらも人間の創造性や社会貢献の精神を育む教育が重要になるでしょう。
今回の実例のように、生成AIは単なる効率化ツールではなく、生徒一人ひとりの可能性を広げ、グローバルな視野を育む教育パートナーとして、さらに発展していく可能性を秘めています。
