
大学入試における総合型選抜・学校推薦型選抜の増加に伴い、高校現場での志望理由書指導の重要性が高まっています。
しかし、教員の指導時間確保は年々難しくなっているのが現状です。
そんな教育現場の課題に応えるべく、株式会社Gakkenが革新的なソリューションを提供します。
2025年4月より販売開始となる「志望理由書AI添削コース」は、AIの力で教員の負担を軽減しながら、生徒一人ひとりに質の高いフィードバックを届ける画期的な教材…進路指導を変革する新たな取り組みをご紹介します。
【記事の要約】
株式会社Gakkenは、高等学校向けデジタル添削教材「志望理由書AI添削コース」を2025年4月1日より販売開始する。
本教材は、AIを活用した添削指導により、短時間で添削結果を確認し、文章の改善点を理解して推敲できるものである。
開発背景には、総合型選抜や学校推薦型選抜の志願者増加に伴い、学校現場での志望理由書指導の重要性が高まる一方、十分な指導時間の確保が困難であるという課題がある。
本教材の特長として、AIが「志望理由の一貫性」「将来展望の明確さ」「学ぶ内容の具体性」「表現・表記」の観点から5段階評価を行い、総評や表現改善案、改善のためのヒントを提示する。また、面接試験を想定した質問例も提供される。
利用の流れは、事前学習動画視聴後、パソコンで600字の文章を作成し、AIによる添削評価を受けるというもの。教材は通年実施可能で、1人あたり1,760円(税込)で提供される。
なお、本教材は高等学校での採用を主としており、個人向けの取り扱いはない。2025年4月23日から25日には東京ビッグサイトで開催されるEDIXにて出展予定である。
(出典元:2025年3月28日 PR TIMESより)
今後の学校教育への活用と将来性は?
この「志望理由書AI添削コース」は、学校教育における指導時間の効率化と質の向上に大きく貢献できるでしょう。
教員の添削負担を軽減しながら、生徒一人ひとりに対して迅速かつ具体的なフィードバックを提供できる点が画期的です。
今後の学校教育では、このようなAI技術を活用することで、個別最適な学習支援が可能になります。
特に文章指導においては、客観的な評価基準に基づいたフィードバックが生徒の文章力向上に役立つでしょう。
また、このシステムは志望理由書だけでなく、小論文や自己PRなど様々な文章指導へと応用できる可能性を秘めています。
将来的には、AIによる添削と教員の指導を組み合わせたハイブリッド型の指導モデルが確立され、より効果的な文章指導が実現するでしょう。
さらに、生徒が自宅でも利用できる点は、学校の枠を超えた学習機会の提供につながります。
このような教育DXの取り組みは、今後ますます重要性を増し、教育の質と機会の公平性向上に寄与することが期待されます。