続々と登場するAI英会話ツールですが、AI音声評価を活用し、授業内でのスピーキング指導と評価を支援する学校向けAI英会話アプリが今春登場しました。先生の採点負担を減らし、生徒が人前で話すハードルを下げる点が注目されています。
学校の英語授業に「話す日常」を組み込む新提案
アイード株式会社(東京都新宿区)は、学校向けAI英会話アプリ「AIed English(アイードイングリッシュ)」を2026年春から提供開始します。授業の中で日常的にスピーキング活動を行えるように設計されており、ALTやネイティブ教員の配置、教員のICTスキルに左右されにくい点が特徴です。
同社はこれまで、英語スピーキング評価AIを軸に、英検®二次試験対策アプリ「英スピ」や学校向けスピーキングテスト「SEATS®」などを展開してきました。今回の新サービスは、その知見を学校の通常授業に広げる取り組みといえます。
リアルタイム評価で発音・会話を個別フィードバック
AIed Englishには、世界182か国・1.3億人以上が利用するAI音声評価エンジンが搭載されています。発音、流暢さ、文法、内容をその場で評価し、生徒ごとにフィードバックを返すため、練習と改善を繰り返しやすい設計です。
AI相手の会話なので、間違いを気にして発話をためらう生徒にも取り組みやすく、発音やリスニング、会話力を総合的に伸ばすことが期待されます。単元で学んだ表現や文法をタスク化し、音読やAIロールプレイなどの形式で活用できる点も授業に組み込みやすいポイントです。
先生はモニタリングと課題作成を効率化
教員側には、全生徒の練習回数、スコア、達成状況を一覧で確認できるモニタリング機能が用意されています。これまで時間のかかっていたスピーキング評価や採点の負担を軽減し、授業中の状況把握もしやすくなります。
さらに、キーワードや英文から課題を簡単に作成でき、学習指導要領や定期テストとの連携もしやすい構成です。手持ちの英文をインポートして問題化することもできるため、既存教材を活かしながら導入しやすいのも利点です。
実証校では「発話量が増えた」と高評価
AIed Englishは、全国の中学校・高校7校で2025年度3学期に実証が行われました。アンケートでは、先生から「生徒の発話量が増えた」「学習状況を把握しやすい」、生徒から「AIは話しやすい」「AI相手だと間違えても不安がない」といった声が寄せられ、肯定的な回答が8割を超えたとしています。
実証後にはUI・UX改善や機能追加も行われており、現場の使い勝手に合わせて継続的にアップデートしていく方針です。導入検討時には、授業運用だけでなく、評価設計や生徒の心理的ハードルを下げる効果も確認したいところです。
EDIX東京2026で初公開、デモ体験も実施
AIed Englishは、2026年5月13日〜15日に東京ビッグサイトで開催されるEDIX東京2026で初公開されます。ブースではデモ体験も予定されており、英スピやSEATSなど他サービスも合わせて確認できます。
学校現場でスピーキング指導の機会を増やしたい教員、英語学習コンテンツを探す塾、学校向けICT教材を提案するEdTech担当者にとって、授業内での「話す活動」をどう日常化するかを考える材料になりそうです。
💡 先生へのポイント
- スピーキングは「評価の仕組み」があると授業に入れやすい
- AI相手の練習は、発話の心理的ハードルを下げやすい
- 課題作成と一覧モニタリングがあると、導入後の運用負担を抑えやすい
- 既存の英文や単元内容と連動できるかを確認すると活用しやすい
まとめ
AIed Englishは、学校英語の「話す機会不足」と「採点負担」という2つの課題に同時に向き合うサービスです。授業内でスピーキングを継続的に回す仕組みとして、教員・生徒双方のハードルを下げる可能性があります。
実証校での反応も良好で、今後は実際の授業運用にどこまで定着するかが注目点です。英語スピーキングの導入を検討する学校にとって、具体的な比較対象になりそうです。
出典:アイード、学校向けAI英会話アプリ「AIed English(アイードイングリッシュ)」を提供開始 | アイード株式会社のプレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000067.000044403.html




