学校外の学習やICT活用が、一定条件を満たせば出席扱い・成績評価につながることを整理したリーフレットが今春公開されています。学校、保護者、外部機関の連携を進めるうえで、確認しておきたい実務ポイントです。
制度の周知を目的に新たなリーフレットを公開
文部科学省は2026年4月9日、不登校児童生徒の「出席扱い」や「成績評価」に関する保護者向け、学校・教育委員会向けのリーフレットを公開しました。制度自体は以前から運用されていますが、十分に知られていないことから、具体的な考え方や手続きの共有を進める狙いがあります。
今回のリーフレットは、不登校の子どもが学校外で学ぶ場合でも、学びの継続を適切に評価するための整理が中心です。単に登校しているかどうかだけでなく、学習の内容や状況を踏まえて判断する姿勢が示されています。
出席扱いの対象となる学びの例
義務教育段階では、公的機関や民間施設で継続的に相談・指導を受けている場合、その内容を踏まえて指導要録上の出欠を判断できるとされています。また、自宅でICTを活用した学習についても、学習状況を適切に把握できれば出席扱いの対象になり得ます。
具体例としては、民間事業者のICT教材や、パソコンで個別学習できるシステムを使った学習が挙げられています。さらに、在籍校の授業を自宅に配信する同時双方向型やオンデマンド型の授業も含まれる点がポイントです。
成績評価は「登校の有無」だけで決めない
成績評価についても、欠席中に取り組んだ学習成果を適切に評価する考え方が示されました。学校に通えていない期間があっても、学習の実態を見て評価することが重要だとしています。
高等学校段階でも同様に、外部機関での学習や支援の状況を踏まえて出席の扱いを判断できるとされています。学びの場が学校外に広がるなかで、評価の仕組みも柔軟に運用する必要があることを示す内容です。
学校・保護者・関係機関の連携が鍵
文部科学省は、こうした制度の活用には学校と保護者、関係機関の連携が不可欠だとしています。出席扱いや成績評価は在籍校が行うため、まずは学校や教育委員会に相談することが呼びかけられています。
EdTech事業者や学習支援団体にとっても、提供する教材や学習記録が学校側の判断材料になり得るため、学習履歴の可視化や説明可能性がより重要になります。家庭学習支援の設計においても、学校と共有しやすい形で学びを残す視点が求められます。
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💡 先生へのポイント
- 不登校支援では「何を学んだか」を記録し、学校と共有できる形にする
- ICT教材やオンライン授業の活用は、出席扱いの可能性を見据えて相談を進める
- 評価は欠席日数だけでなく、学習の実態を踏まえて検討する
- 学校外機関を使う場合も、在籍校との連携窓口を早めに確認する
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まとめ
今回のリーフレットは、不登校児童生徒の学びを「登校の有無」だけで判断しない方向性を改めて示したものです。学校外学習やICT活用をどう出席扱い・成績評価につなげるかを整理することで、保護者と学校の対話を後押しします。現場では、制度理解と記録の工夫が支援の質を左右しそうです。
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出典:文部科学省、不登校児童生徒の「出席扱い・成績評価」に関する保護者・教員向けリーフレットを公開 - こどもとIT https://edu.watch.impress.co.jp/docs/news/2100063.html




