高校生の進路選びをAIが対話で支える新機能が、さんぽう進学ネットに実装されました。教員の面談負担軽減や、保護者への進路説明にも活用しやすい設計です。
進路未定でも始められるAI対話型マッチング
株式会社さんぽう(東京都渋谷区)は、進学ポータルサイト「さんぽう進学ネット」に、志望校マッチングAI「ミチカル」を公開しました。生徒が「何がやりたいか分からない」状態でも、好きなこと・得意なことを起点に質問を重ね、学部・学科や学校候補へ導くのが特徴です。
従来のように偏差値や知名度だけで進路を絞るのではなく、「その学校で何を学びたいか」を見つけることを重視しています。高校生の自己理解を深めながら、オープンキャンパス参加先の検討や志望理由の整理にもつなげやすい仕組みです。
1,200万文字の独自データで学校情報を網羅
公開された「ミチカル」は、全国約3,500校・13,600学科を対象に、授業内容、研究テーマ、実習、取得資格、卒業後の進路などを含む約1,200万文字の独自情報を学習しています。大学、短期大学、専門学校に加え、公立の職業訓練施設までカバーしている点も特徴です。
単に学校名を並べるのではなく、細分化された学科やカリキュラムの違いを踏まえて候補を提示できるため、進路選択の初期段階で比較検討しやすくなります。進学先の幅が広い生徒ほど、選択肢の整理に役立ちます。
RAG技術で誤情報を抑え、安全性にも配慮
生成AIの活用では、もっともらしい誤回答への懸念がつきものです。今回のサービスは、回答の根拠を特定データベースに限定するRAG(検索拡張生成)技術を採用し、ハルシネーションの抑制を図っています。
また、文部科学省の生成AI利活用ガイドラインに準拠した安全設計を掲げており、三者面談などの公的な進路指導の場でも使いやすいことを意識しています。生徒の相談内容は再学習に使われない「ゼロデータ保持」環境で処理され、個人情報保護にも配慮されています。
教員・保護者の負担を減らす導入先として
同社は「ミチカル」を進路希望調査、面接指導の導入、オープンキャンパス先の選定などに活用できるとしています。生徒が事前に興味の方向性を整理できれば、教員は面談でより深い助言に時間を割きやすくなります。
保護者にとっても、学びの内容や卒業後の進路が見えにくい学校を比較する際の補助ツールとして機能しそうです。進路選択が多様化する中で、AIが「候補を絞る」だけでなく「気づきを増やす」役割を担う点が注目されます。
💡 先生へのポイント
- 進路未定の生徒には、志望校名より「好き・得意」から会話を始めると整理しやすい
- 面談前にAIで候補を出させると、教員は比較・助言に集中しやすい
- オープンキャンパス前の事前学習ツールとしても活用しやすい
- 誤情報対策や個人情報保護の設計は、学校導入時の確認ポイント
まとめ
今回の志望校マッチングAIは、進路選択を偏差値中心から“学びとの相性”へと広げるAIサービスです。高校生の自己理解を促しながら、教員の進路指導を補助する実務的な用途が期待できます。
学校現場で生成AIを活用する際は、便利さだけでなく、根拠の明確さや情報保護の仕組みまで含めて確認することが重要です。
出典:【1,200万文字の独自データ】志望校マッチングAI「ミチカル」を公開 「何がやりたいか分からない」をAI対話が志望校に変える | 株式会社さんぽうのプレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000095.000004505.html




