大阪の大和大学が、学内規程や学生便覧を学習したAIチャットボットの実証実験を今年5月下旬から始めます。24時間365日対応で、学生支援の利便性向上と教職員の問い合わせ業務の効率化が期待されます。
大和大学がAIチャットボットの実証実験へ
学校法人西大和学園 大和大学(大阪府吹田市)は、システム ディが提供する学校事務トータルシステム『Campus plan』を活用し、学生・教職員向けAIチャットボットサービスの実証実験を2026年5月下旬より開始します。
今回の取り組みは、大学ポータルシステム上で動作するAIによる学内サポート体制の構築を目指すものです。学内規程や学生便覧などの資料を学習させることで、利用者の質問に即時回答できる仕組みを検証します。
24時間365日、学内の問い合わせに対応
AIチャットボットは、学生向け・教職員向けに回答を出し分けられる点が特徴です。問い合わせ窓口が閉まっている時間帯でも質問できるため、学生は必要な情報にいつでもアクセスしやすくなります。
また、チャット履歴管理機能も備えており、教職員は過去のやり取りを必要なタイミングで確認できます。問い合わせ内容の見える化は、対応漏れの防止や引き継ぎのしやすさにもつながります。
回答精度を高めるための仕組みも用意
本サービスには、資料を簡単に登録できるドキュメント登録機能があります。登録した資料はAIが自動で分類し、対象ユーザーも設定できるため、学生・教員・職員それぞれに合わせた回答を提示しやすくなります。
さらに回答評価機能では、AI自身に想定質問を投げて回答をシミュレーションし、スコア化できます。低スコアの回答には補足資料を追加することで、実証を通じて精度改善を進められる設計です。
大学DXを加速する先行事例として注目
大和大学は、2024年4月に全国に先駆けてデジタル学生証を導入するなど、DX化を積極的に進めてきました。独自アプリによる出席管理や、QRコードを用いた図書館入館・貸出システムの導入も進めており、今回のAIチャットボット実証はその延長線上にあります。
電話や窓口での問い合わせを減らし、教職員の業務効率化を図ると同時に、学生満足度の向上も狙う取り組みとして、他大学にとっても参考になりそうです。
💡 先生へのポイント
- 学内FAQの整備だけでなく、規程・便覧などの一次情報をAIに学習させる発想が重要です
- 学生向けと教職員向けで回答を分けると、実運用での使い勝手が高まります
- 導入後は「回答評価機能」のように、精度を継続改善する仕組みを設けると定着しやすくなります
- 問い合わせ削減は目的ではなく、職員の時間を本来業務へ振り向ける手段として捉えるのが効果的です
まとめ
大和大学の実証実験は、AIチャットボットを単なる問い合わせ自動化ではなく、学内情報の提供基盤として活用しようとする点が特徴です。24時間対応、利用者別の回答、精度改善の仕組みまで含めて、大学DXの実践例として注目されます。
教職員の業務負担軽減と学生サービス向上を両立できるかが、今後の検証ポイントになりそうです。そして今後、どのように小中高の現場にも広がるのか期待が高まります。
出典:学生・教職員向けAIチャットボットサービスの実証実験を開始 | 学校法人西大和学園大和大学のプレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000040.000099285.html




