教育AIサミット2026 セッション紹介【第17回/全19回】
本記事は、衆議院第一議員会館で開催される教育AIサミット2026の各セッションについての紹介記事となります。
開催概要に続けて、このセッションで何が問われようとしているのかを掘り下げています。参加するセッションを選ぶ時や、当日の議論を追いかける時にご参照してください。
学生アントレAIサミット
日時:2026年8月7日(金)14:20~15:00
テーマ: 「AIで起業コストが下がった今、学生が動き出している」
登壇者:
- 野田樹里(名城大学附属高等学校3年・株式会社JYUNIHITOE代表取締役)
- 舟橋遼亮(武蔵野大学アントレプレナーシップ学部・株式会社TERRAISE 代表取締役CEO)
- 片岡裕貴(MC・株式会社ガイアックススタートアップスタジオ事業部 PM)
概要:
ChatGPT登場後に低くなった学生起業の壁について、AIを活用して事業を立ち上げた学生起業家たちが「なぜ起業を選んだか」等を語ります。
以上が、このセッションの開催概要です。ここからは、この場で語られるテーマを、もう少し掘り下げていきます。
生成AIの登場により、アイデアの整理、調査、資料作成、サービス開発など、学生が事業を始めるためのハードルは下がりつつあります。
しかし、実際に人を動かし、挑戦を続ける原動力は、AIだけではありません。今回は、AI活用と自分自身の原体験・個性という二つの視点から学生起業を考える「学生アントレAIサミット」を紹介します。
AIによって、学生起業の初速が変わる
生成AIを活用すれば、専門的な知識や大きなチームがなくても、アイデアを形にし、試作品をつくり、事業の仮説を検証しやすくなります。
舟越氏からは、AIを事業や教育、業務改革へ積極的に組み込みながら、学生の立場から事業を立ち上げてきた実践が語られる予定です。
AIを単なる効率化ツールとして使うだけでなく、挑戦の速度や規模を変える力として、どのように事業へ取り入れるのかが注目点です。
挑戦の出発点は、原体験と自分らしさ
一方で、優れたAIツールを使えば、誰もが同じように起業できるわけではありません。
野田氏の実践からは、自分自身の経験や問題意識、個性を起点として行動することの重要性が見えてきます。
「何をつくれるか」だけではなく、「なぜ自分が取り組むのか」「誰のために行動するのか」という問いが、事業の独自性や継続する力につながります。
本セッションでは、AIを積極的に事業へ組み込むスタイルと、原体験や個性、人間的な魅力から始めるスタイルを対比しながら、学生起業の可能性を考えます。
学校は、挑戦を安全に試せる場所になれるか
起業は、卒業後の職業を固定するものではなく、自分の理想や解決したい課題を実現するための選択肢の一つです。
教育現場に求められるのは、すべての学生に起業を勧めることではありません。小さく試し、失敗から学び、必要なときに相談できる環境を用意することです。
教員や学校外の支援者が、若者の挑戦を評価するだけでなく、伴走する存在になれるかが問われます。
まとめ
学生アントレAIサミットのポイントは、「AIがあれば起業できる」という単純な話ではありません。
AIによって挑戦のハードルが下がったからこそ、本人の原体験、個性、熱量、そして周囲の支援環境が、これまで以上に重要になります。
学生の起業やキャリア教育に関心のある教員、探究学習を次の行動へつなげたい学校関係者、若者の挑戦を支援したい企業・自治体にとって、教育の中で起業をどう位置づけるかを考える機会になるでしょう。
事実情報の参照:教育AIサミット2026 公式申込ページ(2026年7月31日確認)



