教育AIサミット2026 セッション紹介【第16回/全19回】
本記事は、衆議院第一議員会館で開催される教育AIサミット2026の各セッションについての紹介記事となります。
開催概要に続けて、このセッションで何が問われようとしているのかを掘り下げています。参加するセッションを選ぶ時や、当日の議論を追いかける時にご参照してください。
先生AIサミット
日時:2026年8月7日(金)13:00~13:40
テーマ: 「10年後の教室を創造する100人未来会議」
登壇者:
- 佐藤陽介(戸田市立戸田第一小学校)
- 熊井允人(日本体育大学柏高等学校)
- 山本康太(練馬区立大泉中学校)
- 秋元平良(モデレーター・AI共育ラボ運営事務局)
概要:
「AIが日常化した10年後、先生と学校の役割はどう変わるか」を問い、多様な立場で車座になって議論するセッションです。
以上が、このセッションの開催概要です。ここからは、この場で語られるテーマを、もう少し掘り下げていきます。
AIが特別なツールではなく、学習や仕事のなかで日常的に使われるようになったとき、教室はどう変わるのでしょうか。知識を説明し、課題を作成し、個別の質問に答える一部の役割をAIが担う可能性があります。
今回は、異なる学校現場の教員が車座で議論する「先生AIサミット」を紹介します。
先生の仕事は、減るのか、変わるのか
AIによって、教材準備、文章作成、情報整理などの負担を減らせる可能性があります。しかし、効率化された時間を何に使うのかによって、教育への影響は大きく変わります。
生徒の様子を観察する、対話する、学級の関係をつくる、挑戦を支えるといった仕事は、人との信頼関係を前提とします。AIに任せられる業務と、教師が担うべき役割を分けて考える必要があります。
小学校・中学校・高校の視点を重ねる
子どもの発達段階や教科、学校文化によって、AIの使い方と必要な支援は異なります。小学校での基礎的な学び、中学校での自立と協働、高校での専門的な学びや進路選択では、教師の関わり方も変わります。
異なる校種の教員が同じ未来を議論することで、現在の実践の違いだけでなく、子どもの成長を通して一貫して守るべきものが見えてきます。
未来の教室を、現場から描く
技術の進歩だけを基に未来を描くと、学校の現実から離れた議論になりがちです。教員不足、業務負担、学習環境の差、保護者との連携など、現場の条件を踏まえて考える必要があります。
車座での議論は、完成した未来像を発表するのではなく、多様な立場が問いを持ち寄る形式です。参加者も、自分の学校の10年後を考え、必要な準備を具体化するきっかけになります。
まとめ
先生AIサミットは、AIが教師を置き換えるかどうかを議論する場ではありません。
AIが日常になった教室で、教師が人として担う役割は何か。学校はどのような学びと関係を守り、何を変えるべきかを、現場の視点から考えるセッションです。
授業や校務でAI活用を進める教員、学校の中長期的な方針を考える管理職、教員研修に関わる教育委員会にとって、目の前の導入を10年後の教室づくりへつなげる機会になるでしょう。
事実情報の参照:教育AIサミット2026 公式申込ページ(2026年7月31日確認)



