教育AIサミット2026 セッション紹介【第9回/全19回】
本記事は、衆議院第一議員会館で開催される教育AIサミット2026の各セッションについての紹介記事となります。
開催概要に続けて、このセッションで何が問われようとしているのかを掘り下げています。参加するセッションを選ぶ時や、当日の議論を追いかける時にご参照してください。
高校生サミット
日時:2026年8月7日(金)11:40~12:20
テーマ: 「AIネイティブ世代が、大人たちへの問いを永田町から投げかける」
登壇者:
- 佐藤諒(青楓館高等学院)
- 髙松優大(学生団体EToE代表)
- 小助川晴大(学生団体NEXY代表)
- 伊藤雅康(MC)
概要:
大人が「高校生に教える」のではなく「高校生から教わる」場。AIを使いこなす高校生たちが、今の教育環境をリアルに語ります。
以上が、このセッションの開催概要です。ここからは、この場で語られるテーマを、もう少し掘り下げていきます。
生成AIを日常的に使う高校生にとって、AIは特別な技術ではなく、調べる、考える、つくる、発信するための身近な選択肢になりつつあります。その使い方や教育への期待は、大人が想像するものと同じとは限りません。
今回は、高校生自身が今の教育環境を語り、大人たちへ問いを投げかける「高校生サミット」を紹介します。
大人が教える場から、高校生に教わる場へ
教育に関する会議では、生徒について話していても、生徒本人が議論に参加していないことがあります。その結果、善意で整えたルールや授業が、学習者の実感とずれることもあります。
本セッションでは、高校生が受け身の参加者ではなく、自分の経験と言葉を持つ登壇者として議論します。大人が答えを示すのではなく、まず高校生の声から学ぶ姿勢が求められます。
AIの利用実態と、学校のルールの間を見る
高校生は、課題、探究、創作、進路選択など、さまざまな場面でAIに触れています。一方、学校では利用を認める範囲や評価方法が定まらず、生徒がどこまで使ってよいのかわからないこともあります。
禁止か自由利用かという二択ではなく、生徒が実際にどう使い、どこで迷い、何を学びたいと感じているかを把握することが、実効性のあるルールづくりにつながります。
生徒の問いを、教育改善へつなげる
意見を聞くだけで終われば、生徒参加は形式的なものになってしまいます。出された問いに対し、学校、行政、企業が何を持ち帰り、どのような変化を返すのかが重要です。
生徒会、授業評価、校則の見直し、探究活動など、学校には生徒の声を実践へつなげる場があります。AIをめぐる対話をきっかけに、生徒と大人が教育を共につくる仕組みを考える必要があります。
まとめ
高校生サミットは、大人が高校生へAIの正しい使い方を教える場ではありません。
AIネイティブ世代が学校をどう見ているのか、何に可能性を感じ、どこに違和感を持っているのかを、大人が直接受け取る場です。
生徒主体の学校づくりを進めたい教員、AI利用ルールを検討する学校管理職、若者の意見を政策やサービスへ生かしたい行政・企業にとって、自分たちの前提を問い直す機会になるでしょう。
事実情報の参照:教育AIサミット2026 公式申込ページ(2026年7月31日確認)



