この度、全国の学校・教育機関向けにAIゲームプラットフォームを活用した「ゲーム作り体験×AI学習」プログラムの無償提供が本格化します。生成AIリテラシーを、座学ではなく実習で育てたい教員・自治体担当者にとって、導入しやすい選択肢になりそうです。
提供対象とプログラム概要
株式会社NEIGHBOR(東京都千代田区)は、AIゲームプラットフォーム「DreamCore」を活用した教育プログラムを、全国の小学校・中学校・高校・大学、教育機関、自治体、コミュニティ向けに無償提供すると発表しました。これまでに累計2,000名以上の児童・生徒、保護者、社会人に実施してきた知見をもとに、提供を本格化します。
プログラムの中心は、参加者が自然言語でAIに指示を出し、その場でブラウザゲームを生成し、プレイし、共有する体験です。コーディング経験がなくても取り組める設計で、生成AIを「使ってみる」入口として位置づけられています。
なぜ題材が「ゲーム作り」なのか
同社は、ゲーム作りがAI実習に向く理由として、まず「言語化の訓練」になる点を挙げています。どんなキャラクターが、どんな世界で、どう動くのかを言葉で伝える必要があり、プロンプト設計の基礎を体験的に学べます。
加えて、一度で思い通りの出力にならないことを前提に、修正指示を重ねる試行錯誤が自然に生まれます。これはAIの得意・不得意を理解し、出力を評価しながら改善する力を育てる学習プロセスです。完成物が「動くゲーム」として残るため、達成感や共有のしやすさも学習意欲の維持につながります。
学校現場で使いやすい提供形式
無償で提供される内容は、ゲーム作り体験会、AI研修・ワークショップ、講演・特別授業、質疑応答セッションなど。1クラス単位から全校規模まで対応可能で、対象学年や人数、授業目的に応じて内容を調整できるとしています。
想定される活用場面は幅広く、小中高校では総合的な学習の時間、情報、技術・家庭、特別活動などでの実施が考えられます。大学や専門学校では情報系、教育系、メディア・芸術系の授業との親和性が高そうです。教育委員会による教員研修や、自治体主催の長期休暇イベント、PTA・親子イベントへの展開も視野に入っています。
対応地域と実施条件を見てみると…
東京都内および近郊の神奈川・千葉・埼玉など、日帰り訪問が可能な地域では訪問プログラムを無償提供。地方都市も実施可能なケースがあるほか、オンライン開催にも対応するとしています。遠方地域や大規模実施、特殊要件では別途相談となる場合があります。
このため、導入を検討する学校は、単に「無償かどうか」だけでなく、実施人数、端末環境、授業時間、オンライン可否、ねらう学習目標を整理して問い合わせるとスムーズでしょう。スマホやブラウザで完結する点は導入障壁を下げますが、校内ネットワークや端末利用ルールとの整合は事前確認が必要です。
生成AI教育の入口としての意義
生成AI教育では、仕組みの理解だけでなく、適切に指示する力、出力を鵜呑みにしない批判的な見方、改善を重ねる姿勢が重要になります。DreamCoreのプログラムは、こうした要素を「作品づくり」の流れの中で学ばせようとする点に特徴があります。
特に初学者にとっては、文章生成や要約よりも、ゲームという成果物の変化が見えやすい題材のほうが、AIとの対話の因果関係をつかみやすい可能性があります。情報教育や探究学習で、AI活用を単なる便利ツール紹介で終わらせたくない現場にとって、実践型の選択肢として注目されます。
💡 先生へのポイント
- 総合学習や情報の授業では、「AIを使う」だけでなく「指示・評価・改善」の3段階を意識して設計すると学びが深まります。
- 体験会の前に、端末・通信環境と校内ルールを確認しておくと実施が円滑です。
- 作品共有まで行う場合は、著作権や個人情報、生成AIのリスクに関するミニ指導をセットにすると教育効果が高まります。
- 教員研修として導入し、まず先生側が体験してから児童生徒向けに展開する方法も有効です。
まとめ
今回の無償プログラムは、生成AIリテラシーをゲーム作りという実習型の題材で学べる点が特徴です。学校・自治体にとっては、AI教育を身近な体験に落とし込む導入機会となり得るため、授業目的や対象学年に合わせた活用設計が鍵になりそうです。
出典:DreamCore、全国の学校・教育機関へ「ゲーム作り体験×AI学習」プログラムを無償提供。これまでに累計2000名以上の児童・生徒に実施 | 株式会社NEIGHBORのプレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000067.000111821.html




