大分発！教員養成×AI教育の新モデル～未来の教室をつくる産学官連携プロジェクト開始へ

2025年12月4日

大分大学大分県教育AI 教育改革産学官連携

教育現場でAI活用が求められる今、「教える側」のリテラシー向上が急務となっています。

大分県では、APC社と大分大学教育学部、大分県立情報科学高校が連携し、教員志望の大学生が在学中から実践的なAI教育力を身につける全国初の指導者育成プロジェクトを始動しました。

産学官一体で次世代教員を育て、中高生へAI初等教育を届けるこの取り組みは、地方から教育DXを加速させる新たなロールモデルとして全国への波及が期待されるでしょう。

記事の要約

株式会社APC（大分県大分市）は、大分大学教育学部（同）、ならびに大分県立情報科学高等学校（同）と連携し、AIリテラシー向上と教育指導者育成を目的としたプロジェクトを開始した。

本プロジェクトは、教員志望の大学生が在学中からAIに関する知識と活用力を高め、将来的に中高生にAI初等教育を実施できる人材を育成することを目指している。
産学官連携による持続的なエコシステム構築も重視しており、全国的なAI人材育成モデルの確立を視野に入れる。

初回講師にはAI人材コミュニティ「CDLE」の中核メンバーが招かれ、地域経済と人材の好循環創出に寄与する意義が強調された。
また、トライアル授業を通じて受講生は、AIリテラシーや基礎的なAI学習法、実践的な体験を重ねることとなる。

今後は成果を中学校にも広げ、AI教育の普及を図る方針である。
（出典元：2025年12月2日　PR TIMES・株式会社APCより）

教員養成段階からAIリテラシーを体系的に育むことで、現場の先生自身がAIを柔軟に導入し、生徒と共に新しい学びに挑戦できる土壌を形成できる点が挙げられます。

特に「AIミネルバNovice」を用いた体験型授業やプロンプティング技術の習得は、これからの時代に必要な「自分で考え、伝える力」「最適なAIツール選択・活用力」の育成に直結します。

さらに、産学官と連携し、地方から始まる成功モデルを全国へ波及させることで、日本全体のAI教育力の底上げと人材循環を促進できます。

今後は、こうした仕組みがより多くの中学校・高等学校へ拡大実装され、学習者が主体的に試行錯誤する探究的なAI学習が定着していく可能性に大いに期待が持てるでしょう。