
高校生の94%が週1回以上生成AIを利用する時代、学校現場ではツール導入議論が先行し、本質的な指導法が置き去りにされています。
そこでクアリア社は今年12月18日、慶應大学在籍の現役CTO平田正英氏による「探究学習×AI活用」授業を、長野県伊那弥生ケ丘高等学校からオンラインZoomで全国公開します。
従来のセミナーと異なり、高校生がAIと対話しながら思考を深める「通常授業のリアルな中継」として、明日から使える実践的な指導法を教員・教育関係者に共有する画期的な試みです。
記事の要約
株式会社クアリア(東京都渋谷区)は、2025年12月18日に慶應大学在籍の現役CTO平田正英による「探究学習×AI活用」授業を、公立高校の長野県伊那弥生ケ丘高等学校(長野県伊那市)からオンライン公開する。
同社調査では、高校生の94%が週1回以上生成AIを利用しているが、学校現場ではツール導入議論が先行し、AIとの対話による思考の深め方やプロンプト活用といった実践的指導法が不足している。
今回の公開授業は、従来のセミナーと異なり、「通常授業のリアルな中継」として、高校生がAIと向き合う実際の学習場面を公開する試み。
授業担当の小川幸司教諭は「生徒がAIに振り回されず、主体的に使いこなす力の育成が本質的課題だ」と指摘する。
平田CTOは、全国1万人が利用する探究学習システム「Qareer」の開発責任者であり、自身の高校時代の探究経験を活かし、10代がAIを使いこなす側になるための学習デザインを研究している。
(出典元:2025年11月28日 PR TMES・株式会社クアリアより)
今後の学校教育への示唆は?
この取り組みは、AI時代の学校教育に3つの視座を提供するでしょう。
第一に、AIツールの技術的導入から「AI活用リテラシー教育」への転換が求められています。
生徒が日常的にAIを使う現状において、学校は思考力・判断力・表現力を磨くためのAI対話技術を体系的に指導する必要があります。
第二に、通常授業の公開による知見共有モデルは、全国の教育現場が直面する共通課題への実践的解決策となり得る点です。
セミナー形式ではなく実際の授業場面を中継することで、明日から使える具体的な指導法が教員間で共有されます。
第三に、探究学習とAI活用の融合は、生徒の主体的学びを促進する新たな教育モデルを示唆しています。
現役大学生CTOと文科省新科目立案に関わった教諭のコラボレーションは、テクノロジーと教育専門性の産学連携として、今後の学校改革における興味深いロールモデルになると考えられます。
情報元はこちらからご覧ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000135962.html
