ベトナム発!AI教育をどう導入するか~今年12月の新展開を含む最新事例から学ぶ学校現場の未来

世界中でAIが教育現場に本格導入される時代が到来しているようです。

ベトナムでは今年12月から全国の学校で、AI教育のパイロットプログラムが始まります。

初等教育から高校まで発達段階に応じたAIカリキュラムの具体像や、現場での柔軟な実施方法、そして社会的な格差に配慮した取り組み…。

日本でも今後必須となるAIリテラシー教育の現状と可能性、その実現に向けたヒントになることでしょう。

記事の要約

ベトナム教育訓練省(MOET)は、2025年12月から2026年5月まで全国の選定校でAI教育のパイロットプログラムを実施する計画だ。

カリキュラムは人間中心の思考、AI倫理、技術・応用、システム設計の4つの柱で構成され、初等教育から後期中等教育まで段階的に展開される。

小学校では画像・音声認識などの視覚的アプリを通じてAIを紹介し、個人データ保護の意識を育む。

中学校ではデータやアルゴリズムの基本理解とAIツールの活用、AIのリスクやバイアスの認識を学ぶ。

高校ではシンプルなAIシステムの設計や問題解決スキル、技術分野のキャリアパスを探求する。

実施方法は既存教科への統合、特別プロジェクト、AIクラブなど学校の実情に応じて柔軟に選択でき、既存カリキュラムに過度な負担をかけない設計となっている。
(出典元:2025年11月25日 Vietnamnet GLOVAL、同24日 Saigon Giai Phongより)

今後の学校教育への示唆と可能性は?

このベトナムの取り組みは、日本の学校教育にも示唆を与えるでしょう。

第一に、AI教育を技術習得だけでなく倫理と社会的責任を含む包括的な学びとして設計している点は、デジタル市民育成の観点から参考になります。
日本でも情報モラルやデータリテラシー教育と連携させることで、より実効性の高いAI教育が実現できるでしょう。

第二に、発達段階に応じた段階的カリキュラム設計により、小学校から高校まで一貫した学びの系統性を構築している点は、日本のGIGAスクール構想やSTEAM教育推進と親和性が高いです。

第三に、既存教科への統合や学校の実情に応じた柔軟な実施モデルは、教育現場の負担軽減と持続可能性を両立させる実践的アプローチです。

さらに、社会経済的に不利な地域の生徒にも公平なアクセスを保障する方針は、教育格差是正の観点から重要です。

今後、産学連携によるリソース活用や教員研修の充実を図ることで、AI時代に対応した人材育成が加速するでしょう。


情報元はこちらからご覧ください。
https://vietnamnet.vn/en/vietnam-considers-integrating-ai-education-into-school-curriculum-2466150.html
https://en.sggp.org.vn/vietnam-to-pilot-ai-education-in-schools-beginning-december-post121982.html